穴水町災害ボランティアセンターへのコーディネーター派遣 第14班(最終便)の活動報告
5月の大型連休明けより穴水町災害ボランティアセンターへのコーディネーター派遣を毎週末実施してきましたが、9月末をもって活動を終了しました。これまでご参加いただいたコーディネーターの皆様、大変お疲れさまでした!
最終便は9月26日(木)に世田谷を出発、27(金)・28(土)の2日間活動しました。穴水町では安定したボランティア活動により依頼件数も減り、9月からは週末金・土のみの活動で第3週には残り件数が40を切っていました。この日は穴水町で金曜に活動、土日は水害に遭った輪島市や珠洲市に活動場所を移すケースも多く見られました。
9月27日(金)の活動件数は13件、残り件数は28件でした。
27日の活動終了後、ボランティアで宿泊場所をご提供いただいた本教寺さんにご挨拶にうかがいました。ご住職に改めて豪雨でのご無事を確認し、これまでの宿泊のお礼を申し上げました。穴水町での支援活動を終了すること、でもこれで終わりではなく今後も出来る支援を続け、来年は是非みんなでお祭りにも参加したい、などお話しさせていただきました。
我々にとって活動最終日となった9月28日(土)、朝礼でも「世田谷さん、コープさん、涙涙の最終日」と職員さんに紹介されました。
この日の依頼案件は午前で落ち着いたため、穴水町社協は輪島市災害VCと調整し、午後はボランティアさんに輪島市での活動に従事していただきました。地元ボランティアさんとコープさんは残った穴水町での依頼案件に対応し、我々は活動チームの連絡調整と新規依頼受付、資機材整備などボランティアセンター業務を予定通り行いました。
最後の終礼では穴水町社協さんから「今までは世田谷さんやコープさんに運営を手伝ってもらったが、これからは周辺地域の社協と連携して運営し、地元ボランティアとでやっていける。本当にありがとうございました!」と感謝と激励を受け全員で涙々。
穴水町では9月28日の活動者数63人、新規案件1件、完了案件10件、そして残り案件数は17件にまで減り、終わりが見えるまでになりました!
夜、穴水での宿泊でお世話になっている音楽家の前尚子先生主催のゴスペルコンサートにご招待いただきました。米国TPWのピアニスト、ケンドリック・フィンチャー氏は穴水町のサロン「ボラまち亭」でコンサートを行うために穴水町を訪れた本場のゴスペルミュージシャン。ワークショップに参加した我々に歌うことの楽しさ、素晴らしさを教えてくれました。(TPWとは http://tpwjapan.org/about.html)
前先生はこの前の週も地元のお祭りを企画し、文楽のチームを招致して祭りを盛り上げています。音楽を通じて穴水町の文化交流を担う素晴らしい方です。
(9月12日の祭りより。中日新聞の紹介文 https://www.chunichi.co.jp/article/966426)
コンサートの後は、この日プレオープンとなった「あなみずスマイルマルシェ」内のお食事処「雁月(がんづき)」にご招待いただきました。雁月さんは冠婚葬祭などで仕出しを行う老舗料亭でしたが震災により店舗が全壊、この度仮設で営業を再開されました。店は大勢の住民でにぎわい、皆に愛される地元料理をたくさんご馳走になりました。
・雁月さんについて(北陸朝日放送YouTube https://www.youtube.com/watch?v=ti7Bq1fad_w)
最終便はこうして沢山の方に労われ、盛大に送り出していただきました。
「穴水町は大丈夫」
現地の方々にこう言ってもらえる事は支援者にとって一番の幸せです。
これまで当センターで活動をしていただいた大勢のボランティア、そしてコーディネーターが繋いだバトンが、この日のゴールにたどり着きました。皆さまに心から感謝いたします。
現在、奥能登では水害の支援活動が今も続き、世田谷のボランティアの方々も活動を続けています。当センターでは支援情報の提供や活動紹介など支援を継続していきます。被災された方々に心よりお見舞い申し上げるとともに能登半島の一日も早い復興を心より祈っています。