防災シンポジウム「災害時のトイレ問題を考える」Q&A

2026年2月21日更新
【マンホールトイレについて】

Q:区の指定避難所になっている区立小中学校には井戸が設置されていますか?

A:全ての区立小中学校のマンホールトイレには井戸が設置されております。

Q:公園や学校(避難所)のマンホールトイレは誰が管理しますか? (設置、清掃、止水弁の開閉、使い方の指示など)

A:各避難所にて地域にお住まいの方を中心に組織されている「避難所運営委員会」の中の「救護・衛生班」という担当部門が管理と運用を主体的に行います。清掃 は救護・衛生班だけでなく、避難者も協力して学校の清掃当番のように分担するのが望ましいです。

Q:マンホールトイレの使い方を教えてください。(水の貯め方、水を貯めたり流すタイミング、使用人数、止水弁、みんなが気持ちよく使うための方法)

A:講演内容の要約となりますが、下記の点がポイントです。

使用する前に必ず水を貯める。排水のタイミングは使用状況によりますが、衛生管理が大切です。

Q:下水道の本管が使えるかどうかの情報はどうやって入手するのですか?また誰が確認しますか?

A:マンホールトイレ設備がある学校周辺の下水道本管は耐震工事が完了しています。そのような所では下水道本管に被害が発生しないと考えられています。最終判断は都の下水道局に委ねられます。

Q:車いすで使えるマンホールトイレはありますか?

A:あります。多目的に使用できるよう、通常のマンホールトイレの4倍程度のスペースがあります。

Q:東京都が設置している、井戸のないマンホールトイレの使い方を教えてください。

A:主に2つの方法があります。上流側の点検用マンホールを開けて、バケツ等で水を流す方法と、消防用ポンプ(D型ポンプ)や排水用ポンプで水源から水を汲み上げて流す方法です。

Q:校庭のグラウンド内側にマンホールトイレを増設できないのはなぜですか。

A:児童生徒が体育の授業や部活動を行うエリアとなるため、怪我防止の観点から足元に支障をきたす物は設置することができません。

Q:実際の、災害時にマンホールトイレを使用した実績がないとのことですが、テストで使用時間を計測した事例もないのですか?

A:メーカーや施工業者に問合せを行いましたが、具体的な数値(一定時間内の使用可能人数)は算出できないとの回答でした。

Q:井戸の水は、マンホールトイレ以外の生活用水として使えますか?

A:生活用水(飲用以外)として使用できます。洗濯・清掃などで水は必要なので、上手く併用して活用しましょう。

【仮設トイレについて】

Q:仮設トイレは一基あたり、何人分、何回分のトイレ使用が可能ですか?

A:メーカーにもよりますが300~500リットル程度が主流です。大人の1日の尿量が1,000~2,000ミリリットル程度ですので、だいたい200人強が使用できる計算になります。

【携帯トイレについて】

Q:トイレの備蓄は、どのように準備したら良いですか?

A:講演の中でお話しているように、区は1人あたり35回分のトイレ備蓄を推奨しています。

Q:携帯トイレのタブレット型の成分、使い方を詳しく教えてください。(成分、使用期限、保管方法)

A:断水時、トイレにビニール袋をかけて、その上にタブレットを設置して排せつして下さい。タブレット1袋で数回の小便は吸水できます。ただし、大便は、タブレットの成分に包まれることで除菌し脱臭しますので、大便ごとにビニール袋を縛って廃棄してください。メーカー保証は5年間ですが期限を過ぎて使用しても問題有りません。保管は直射日光、水を避けた場所に保管して下さい。成分は高分子吸水性ポリマーや消石灰、ゼオライト等になります。

Q:携帯トイレの使用方法を教えてください。(臭い対策、袋の閉め方)

A:携帯トイレは、ふりかけ式(凝固剤)、シート型、タブレット処理剤に大別され、使用方法や袋も各メーカーにより様々です。基本は口を縛りますが凝固だけのものは、特に大便の臭気を完全に封じ込めることは難しいです。防臭袋付タイプも小便は封じ込め可能ですが、大便は長期保管だと臭気を完全に封じ込めることは難しいと思います。

Q:携帯トイレごみの保管方法と回収について詳しく教えてください。(保管場所、保管容器、尿の保管方法)

A:これは、全国的に大きな課題となっている問題ですが、一つお伝えできるのは災害時では焼却ごみになるということです。ただし、他の生ごみや一般廃棄物と混入して良いかなど、現状世田谷区でも検討中と思います。ご自宅での保管も戸建住宅、集合住宅などでそれぞれの状況が異なるため一律のお答えが難しいです。詳しくはこちらをご覧ください(https://www.city.setagaya.lg.jp/documents/26640/saigaitirashi2.pdf

Q:犬のトイレシートなどを使用しても大丈夫ですか?

A:一般的にペットシートは吸水量が低いです(犬や猫は人間よりも水分を取らないため)。ペットシートを代替してある程度小便を吸水することは可能ですが、大量のペットシートが必要になると推察されます。ただし、オムツと一緒で脱臭できる機能は無いので大便の臭気はそのままです。

【その他】

Q:トイレの使用可否はどのように知ることができますか?

A:トイレだけでなく下水の使用可否については、世田谷区防災ポータルなどを日頃から見られるようにしておくことをお勧めします。下水道局や世田谷区からのお知らせも掲載されます。

Q:区から使用不可の連絡があるまでは、例えば風呂の水などで流しても良いでしょうか?

A:災害発生後、下水道に繋がる管などが破損している場合もあります。特にマンションなどの集合住宅ではまず使用停止することをお勧めいたします。

Q:汚水ますを覗いて水が流れるのが確認できたら、使用しても良いですか?

A:戸建住宅に限りますが、敷地内の汚水ますを開けて水が流れているようであれば一般的には使用可能と言えます。ただ大地震直後は地域として下水を流して良いかを行政の情報で確認頂きたいと思います。

Q:男性と女性のトイレ時間について、男性の方が長いと言う説明は実感と異なるのですが、間違いではないでしょうか?

A:トイレの平均利用時間に関しては森永乳業株式会社から出ている実態調査を参考にさせて頂きました。詳しくはこちらをご覧ください。(https://www.morinagamilk.co.jp/download/index/12310/140618.pdf
なお、男女それぞれの大便にかかる時間のみを対象とした調査です。

Q:今回の資料を町会やマンション管理組合で共有してもよろしいでしょうか?

A:今回配布した資料については、町会やマンション管理組合で共有頂いて構いません。後日、せたがや災害ボランティアセンターの公式チャンネルで配信する動画も併せて共有頂ければ幸いです。

Q:避難所運営訓練開催の情報はどうしたら得られますか?

A:世田谷区ホームページ、町内の掲示板、小中学校からのお便りなどに実施日時や訓練内容が掲載されています。

Q:所有する空き地や、庭などに深い穴を掘って、仮のトイレに使ってもよいですか?

A:廃棄物処理法では認められていません。