【川内村通信】7月便 高田島フェスタに参加しました
本年度2回目となる川内村交流支援は、ボランティアの原点回帰となる「しっかり活動・楽しく交流」する便となりました。今回集まった参加者は4名、うち3名は初参加です。職員含め総勢7名で世田谷を出発しました。
今回の活動は村のイベント参加だけでなく、我々せたがや災害ボランティアセンターがボランティア活動を通じて大切な心構えを学ぶ場として、改めて川内村でどのような活動を行っていくかを再確認する目的もありました。横山理事長(せたがや災害ボランティアセンター長)が村の方との話を通じて選定した、これから活動していく候補地を巡ります。
最初に訪れたのは見晴らしの良い高台に位置し、川内村の新たな名物であるワインを生産する「高田島ヴィンヤード」。今から10年前、我々世田谷のボランティアもこの傾斜地から数多の岩を取り除き、草刈りをして村の人と一緒に整地を行った事が懐かしくなる場所です。今は立派なぶどう畑となりました。当時を知るメンバーが感慨深く当時の苦労話を披露してくれました。
次に訪れたのは「高田島続ケ滝(つづきがたき)」、ここは一枚板の岩盤に清流が流れ、子どもの水遊びにも適したとても心地の良い空間です。目にも涼しいこの場所を整地してより遊び場として使いやすくできないか、イメージが膨らみます。
他にも坊主清水や神社前の水車など、いくつかの候補地を確認したのちにこの日の活動場所へ向かいました。
今回のボランティア活動は高田島のみなさんのレクリエーションの場でもある天空時遊館(てんくうじゆうかん)前グラウンドの整備です。
川内村では8つある行政区ごとに祭りやイベントが行われ、我々が毎回訪れる第1区の高田島地区では毎年夏、島民による一斉清掃と交流のイベントである『高田島フェスタ』が開催されます。天空時遊館前グラウンドは翌日開催される高田島フェスタのメインイベントであるグラウンドゴルフの会場ですが、グラウンドを囲うフェンス一面にはツタが覆い茂っていました。一同で鎌とのこぎりを使ってフェンスのツタを丁寧に取り除き、見晴らしの良い状態にすることが出来ました。
いつもの様にかわうちの湯で汗を流し、宿泊先となる集会所では区長の井出さんが手打ちの蕎麦をご用意してくれました。この絶品手打ち蕎麦に加えて、この冬に新たな名産として準備している自然薯を特別にふるまってくださいました。川内産自然薯はこの冬に1000本の収穫を予定しているそうです。冬に訪れれば入手する事が出来るかもしれませんね。
食事の後は集会場の目の前にある河原でホタル観賞ができました。村の人に教えられ、河原に向かって手を叩くとふわりと飛び交うホタルの光。童心に返って心地よい初夏の夜を堪能しました。
2日目の朝は八幡神社の清掃で始まります。前回4月便では例大祭会場でもあった境内を皆で掃き清めます。
この日は高田島フェスタの開催日。集会所では婦人会が調理に入り、高田島の島民による一斉清掃が行われます。グラウンド周辺も草刈りが行われ、我々も前日のフェンスの残り部分を仕上げました。
一斉清掃が終わるとそのまま島民全員によるグラウンドゴルフ大会が開催され、我々ボランティアも島民の皆さんに交じってチームに分かれて参加しました。
グラウンドゴルフを楽しんだあとは役員と婦人会の皆さんが用意してくれたBBQ大会です。年に2回のBBQ大会は島民の楽しみの一つとのことで沢山の鉄板が用意され、肉に魚介、野菜からはたまた鰻までと大盤振る舞いです。皆さんと一緒に沢山働いた後は沢山たべて、食卓を囲んで盛大に盛り上がりました。
最後にグラウンドゴルフの結果発表が行われました。我々せたがや災害ボランティアセンターからも2名の入賞者が出ました。そのうちの1人である坂口さんが、更に10年以上川内村に貢献し続けたことにより名誉島民に選ばれるという晴れ舞台になりました。
ちなみにグラウンドゴルフの優勝者は村で3番目の年長者である93歳のおばあちゃん!村では70歳はまだまだ若手、皆さん本当に元気で快活!我々も沢山の元気を頂きました。
川内村交流支援は季節ごとに企画しています。募集は当センターの災害ボランティアあてメールで行いますので、参加をご希望の方はまずボランティア登録をお願いします。
https://otagaisama.or.jp/saigai/saigai