能登半島地震被災地支援ボランティア派遣 第1便が穴水町で活動しました!
せたがや災害ボランティアセンターでは1月13日より被災地支援ボランティア派遣のための募金活動を開始し、支援活動のための情報収集を行ってきました。2月には鳳珠郡穴水町(ほうすぐんあなみずまち)でボランティア派遣に向けた活動調整を行い、3月15日(金)夜発~18日(月)早朝帰着で第1便運行に至りました。
本便は先遣隊を兼ねて横山センター長を陣頭に災害担当職員、リーダーとなるボランティアでの編成となりました。
この時期、穴水町や七尾市では水道がほぼ復旧し駅前からは仮設トイレが撤去され、スーパーや商店も少しずつ営業再開してきました。また我々の活動日に当たる3月17日は北陸新幹線 金沢~敦賀が開業し、のと鉄道の通る穴水駅も4月6日の全線再開に向け工事が進められていました。
3月16日(土)
活動初日の午前は沖波(おきなみ)地区で、在宅避難者宅からトラック3杯分の被災家財の搬出と落下し散乱した瓦の撤去を行いました。風光明媚な港町ですが10センチ以上の地層のズレが生じており、依頼者は発災当日、津波警報で避難したものの避難所はパンク状態、車中泊を余儀なくされたそうです。
午後は穴水駅のある大町で、商店の敷地内でガレキ撤去を行いました。昔ながらの作りの店で中庭のガレキを細い通路から運び出し、回収できるように道路脇に積みました。
この日の夜は旧西岸(にしぎし)小学校の広域支援ベースに宿泊。施設を利用しボランティア活動に参加している学生たちとの交流などもありました。
3月17日(日)
2日目の午前は穴水町のなかでも門前町に近い山間部、桂谷(かつらだに)地区で被災家財やガレキの回収作業を行いました。この町は「ノトキリシマ」というツツジが有名で、春には一帯が深紅に染まるそうです。地元住職の指示のもと5軒分の被災家財のトラック積み込みを行いました。
午後は前日の沖波地区のとなり、甲(かぶと)地区で津波被害に遭われたお宅の泥だしを行いました。依頼者宅は50センチ以上の床上浸水があったそうで、川面に面した庭に被ってしまった泥を土嚢袋170袋分かき出しました。
今回参加した方々からは、のと里山海道の被災や応急危険度判定が貼られた住宅にショックを受けた、これからまだニーズが増える、ボランティアの人を町で見かける事が少ないといった意見がでました。また、災害ボランティアコーディネーターとしても穴水町災害ボランティアセンターの活動や現地の生活状況などに関心が集まりました。
我々も常設の災害ボランティアセンターとして能登半島の状況を世田谷区に置き換えた時に何をすべきか考え、行動していきたいと思います。
当センターでは4月以降も継続してボランティア派遣を行います。参加を希望される方は特設ページよりボランティア登録をしてください。派遣日程が決まり次第メールにてお知らせいたします。
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※掲載している写真はボランティアセンターおよび依頼者の許可を得て撮影しています。転載禁止
当事業は「日本財団」の助成を受けて実施しております。